それぞれの人生とは言え。

自分で考えて、自分で選択して、自分で舵を取って邁進する事が出来たら、こんなに楽しい人生はない。
しかし理想通りには行かないのもまた人生です。
なんて分かったような事を言ってみたくなる今日この頃。


成宮さんの芸能界引退のニュースをぼーっと見ていて、
「あー、そうかー」
と言うほか言葉がない。
確かに、他人が考えた絵図のままに、選択したくない道を選ばされた感はあるのですが、それでも薬物疑惑を完全に拭い切れず去る点と、以前より噂されていたゲイ及びバイ疑惑についても完全否定しきる事無く終わってしまう事が、顛末の印象をうすら寒いものにしてしまった気がします。


以前AスタジオというTV番組で明かされた兄弟の絆や辛い過去、それでもひたむきに前を見て奮闘してきた彼の人柄があっただけに残念でなりません。


簡単に、「バイでもいいじゃない。ゲイでもいいじゃない」とは言えません。
彼自身がそこに触れられたくないと思う以上、恥ずかしい恥ずかしくないではなく、世間に明かすつもりのなかったプライバシーの問題です。
そこを弄られる筋合いは誰にもないし、芸能人だからという有名税で括られる範疇には収まりきらない個人的な事です。
絶望も、憤りもあってしかるべきです。


それでも残念でならないのは、彼にはきっと俳優としての才能があったのだろうし、今後も安定した人気で活動を続けていけるだけの力があったはずのなのに、ここからまた真っ白な一歩を踏み出さなければならないという不安と無駄な疲労が待っているということ。
おそらく今の成宮さんには納得できない話だとは思いますが、いずれ世間というものは彼が「バイでもゲイでもどっちも良いと思うようになる」事は間違いありません。
人々の口に上る話題にも流行り廃りがありますから、この先ずーっと「成宮はBかGか」を囁かれ続けることなどまずあり得ません。
実際、そう噂される芸能人は何人もいまずが何食わぬ顔で歌を歌い、何くわぬ顔で誰かを演じています。
だから成宮さんにもそうしてほしかった、というのは酷な要求なのだとは思いますが、これから踏み出す新たな人生の、その一歩の重たさを思うと、周りが軽はずみやにとやかく言えたものではありません。
華やかな世界に身をおいて、これも試練と割り切って新たなステージへと踏み出す切っ掛けに、とはならないと思いますが、なにも一番辛い時に一大決心をしなくてもよいのになーと残念でなりません。
もう少しほとぼりが冷めるを待ってから、今後の事を考えてもよかったと思いますし、最低限薬物疑惑は晴らしてほしかった。
でないと、誰かも仰ってますが、まるでゲイ疑惑を隠れ蓑にして薬物疑惑から話を逸らして芸能界から逃げた、と思われても仕方ありません。




今年は芸能界のスキャンダルが止まりませんね。
ノンスタイル井上さんがひき逃げですってね。
もうスーパーポジティブキャラは通用しませんねー。
何言ったって、「お前が言うな」で上書きされてダダスベリです。
同乗していたとされるスーパーマラドーナの武智さんもどえらい貰い事故ですよこれは。
先日M−1決勝進出で一気に世に出た思った瞬間、ワイドナショーに出演して同番組の呪いに儚くも撃沈、と。
まあ、一緒に乗っていてひき逃げを黙認したわけですから、同罪ですがね。