リオとDASH。

リオ・オリンピックが始まりました。
昔ほど熱中して見なくなったとはいえ、なんとなくウキウキするお祭り感覚はどこから来るのでしょうね。
スポーツ全般苦手ですし、思い入れのある競技もないのですが、なんとなく日本人選手頑張れ、と応援したくなる気持ちは今でもあったりします。
日本時間では夜中でも現地では競技が行われ、世界と繋がっているLIVE感に何故か少し興奮して、興味もないスポーツを夜通しずーっと眺めてみたり。そんな時代が私にもありました。
24時間テレビや27時間テレビを見なくなって久しいですが、子供の頃は夏休みにおける非日常感と、夜更かしが許される喜びと、夜中なのにテンションの高い画面とで、やたらと楽しかったのを覚えています。良い歳になった今、夏休みらしい夏休みはないし、夜更かしすると翌日に応えるし、画面のテンションが高いと「うるさいな」と思うようになってしまいました。
大人になったのか、あるいは老いたのか…。
私の事はさておき、連日テレビやネットニュースでも開催地であるリオの危険性ばかりが取り沙汰され、参加する日本人選手や盛り上がりそうな種目についての特集などがほとんど見受けられなかったように感じたのですが、どうでしょうか。
全日本女子バレーの木村沙織選手と監督をテレビでちらっと見たくらいです。テレビ離れした私が偏向報道を指摘するのもおかしな話ですが、私のような人間ですらそう感じてしまったので、同意見の方が他にもいらっしゃる事と思います。
(それとも、私がほとんど見る事のない、夕方からゴールデンタイムにかけての番組では、「頑張れニッポン」的な番組が放映されていたのでしょうか)
同じオリンピックを特集した番組を作るなら、連日似たような内容なのは如何なものか。例えば、朝の情報番組でよく見たのが、オリンピック会場やその周辺地域を地図で表し、どこそこで何人死んだだの、強盗事件があっただの、どれだけ開催国が危険で、開催地付近の治安が悪いかをさし示して、殊更強く伝えていました。
重要でないとは思いません。選手のみならず、応援に行く家族の方や観光客の方達にも警鐘を鳴らすことは必要です。
何か重大な事件に巻き込まれる前に、こういう場所なんだよと伝える事は大事な事です。もしかしたら国から指導が入ったのかもしれません。
ただ、どこかでそれを面白がってやしないかと感じてしまうという話です。
ひったくり犯の映像を何度も流したり、汚染された川だか海だかを映し出したり。そりゃ関係ない私みたいな人間は、「うひゃー、キタネエなー、コエーなー」って言ってればいいだけですけど、そこに住まう人達や、そこでこれから競技を頑張る選手達がいるわけですよね。全然頑張れませんよ、そんな番組見たって。いたずらに不安を煽って、「こんなオリンピック開催地は嫌だ」って鉄拳のネタみたいな事されても誰も得しません。
実際にリオ五輪に向けて各方面で尽力した人達がいて、それは現地の人も、日本人もそうですが、そういう努力の末開催される4年に一度の祭典を、もうちょっと良い意味で盛り上げようとは思わないのかなーと、考えるのは無責任で対岸の火事目線でしょうか。
危険だ、選手村が悲惨だ、参加しない有名選手も一杯いる。
そもそも発展途上国なんかで開催するからいけないんだ。
でもやるんでしょ? オリンピック。
開催されるし、このリオ五輪に選手生命掛けてゴールドメダルを死に物狂いで獲りに行く選手も一杯いるわけでしょう。
応援しようよ、警鐘鳴らした後でいいからさ。





と思う今日この頃、TOKIO山口達也さんが離婚しました。
人の離婚をとやかく言えません。私も子有りでのバツイチですから。
ただ記者会見を開いたとニュースで見て、なんとも切ない気持ちになったので書かずにはいられませんでした。
バツイチ同士シンパシーを感じるとか気持ちの悪い事を言うつもりはありません。私と山口さんでは全てが違うし、離婚を経験した人達皆違うはずです。ただ有名人ともなると、公人扱いになるのかファンあっての商売だからか、あえて公表しないといけない辛さがなんともいたたまれないと言いますか。ファンの人達はどういう気持ちでこの会見を捉えるのでしょうか。
単純に好きだから、何があったのか知りたい。
あるいはその逆で、何があってもファンだから知りたくもないし、言わなくていいよと思う。
私は、ファンではないけど、ファンの人には後者であってほしいと思いますし、そもそも私自身知りたくなかった。
もう、しばらくの間は、「鉄腕DASH」で笑えなくなってしまった。
野人みたいな行動力も、経験に裏打ちされた職人みたいな技術も、ガッシリした使い込まれた体躯も全部、家族を犠牲にして磨き上げたものなんだろ?って思ってしまう。嫌な言い方だしそんな偉そうなセリフは吐かないけど、でも脳裏にチラリと過ってしまう。嘘か本当か、山口さん自身がそういう言い方をしたから。自分のやりたいことを優先してきた己の未熟さが招いた結果だと。
そんな事言って欲しくなかったし、テレビなんて、都合の良い嘘で出来上がっていたとしても被害さえ被らなければそれでよかったのに、というのが正直な気持ちです。
少し例えは悪いかもしれませんが、SMAPだってメンバー間に確執があるならあるで別に構わない。「ないよ」と笑って、楽しそうに歌って踊っていればファンは喜ぶし、新たなファンも獲得できる。
それがアイドル=偶像の在り方なんじゃないでしょうか。
TOKIOだって同じ。離婚していようがいまいが、山口さんがTOKIOにとって必要な人である事は変わらないし、メンバーも、とやかく言わないと思います。番組を見ていて伝わって来るメンバーの人間味や温かさを信じるならば、今回公表したり会見を開く事は、より他のメンバーの気遣いや守ろうとする姿勢を引き出してしまう事に繋がり、結果バラエティーとして成立し辛くなると思います。
特に松岡さんや、リーダーの今の心境を思うと、ちょっと泣けてくるレベルです。
言う必要あったのかなー。
会見開く必要あったのかなー。
なんともやりきれない思いです。