「言葉を残そう」

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国民的グループとは言いながら、その実。

夕日を見るとなんとなく切ない気持ちになるのは、もうすぐ夜が来るぞ、もうすぐ一日が終わるんだぞと、まだ日がある内から感じさせられるからなのかもしれません。
先日、天皇陛下が象徴としてのお勤めについてお気持ちを語られた時、私たちはもれなく、感謝や理解などとは全然違う部分で、平成という時代の終わりを感じ取って本能的な切なさを感じたのではないかと思っています。
昭和生まれの私にとっては平成が終わることよりも、昭和天皇崩御による時代の移ろいの方がよっぽど衝撃でしたが、大なり小なり、変化しつづける毎日の中で今を精一杯生きていく事が平凡な日常なのだとしたら、またもや時代の終わりと始まりを目の当たりにするかもしれない非日常がやって来そうな気配に、少し心がざわついています。
もともと私自身が変化よりも、変わらない事の方が好きなタイプの人間だという事が関係していると思います。
保守的というと、頭が固いイメージであまり好きではありませんが、どちらかと言えば目まぐるしく変化する新しさよりも古き良きものに安心を覚えます。
例えば、旅行。
限りある人生、行けるだけ色んな土地を旅してみたいという気持ちもあるにはあります。しかし現実は、一度訪れて楽しかった思い出の地に通い詰めてしまうきらいがあります。またここへ来れた、という喜びが幸せに変わるのです。例え同じ土地、同じ旅館、同じコースを辿る旅だとしても、前回と同じ時間を過ごす事は出来ませんから、また新たな発見や、安心から来る幸福によって心を満たす事が出来ます。ただその場合、同行者が私と同様に感じているかはまた別だというのが、考えると不安になってしまう部分でもあるのですが。
この世には変化しないものなどないと分かっていますし、同じ土地を訪れたからと言って同じ満足感を得られるかも分かりません。どうせ同じ場所へ行くなら前回以上に楽しい気持ちになれなければ意味がないことも分かっています。
昨日と同じ今日はないし、昨日好きだったものが今日も好きだという保証はどこにもありません。
それでも、やっぱり、私は安心とかほっこりとか、言い方は悪いですがジジ臭いというか、そういった冒険心より安寧という方向へ流れて行く人間なのだと思います。
似たような理由から、海外旅行にもそれほど興味がありません。ハワイとか、グアムとか、行ってみたいと思いません。行ってみたいヨーロッパの国がいくつかあるにはありますが、おそらく行かずに死んでいくと思います。それよりも温泉とか、田舎の花火大会とか、小さなお祭りなどに心魅かれます。
特別な非日常より、変化し続けながらも平凡なる日常を楽しみたいと常々思っています。




相変わらず前置きが長く脱線しまくるので「一体なんの話をしてるんだ」とお思いの方にご説明いたします。
今回なんの話をしているかと申しますと、そんな私の日常へ舞い込んできた非日常。
そうです。
SMAP解散報道についてです。
毎回「言わなくてもいいのに」と思いながら断りを入れている部分もあるのですが、今回も御多分に漏れず「SMAPのファンだというわけではありません」。しかしだからこそ語る意味があると思うのです。
スマップの解散を知って、どうでもいいと感じる方は本当に捻くれていると思います。好きとか嫌いとか興味がないとかで無視できるレベルではない存在だからです。冒頭から何度も書いていますが、時代であり日常だったと思っています。
ただ一つのグループが解散する(というニュースが出た)だけで何を大層な、と思う方もいるかもしれませんが、そこに意味を見い出せとか悲しめ嘆けと言っているわけではありませんよ。
ただ単純に、時代の終わりを見るという事に少しくらいは心を動かされやしませんか?という話です。それくらい、スマップという存在は大きくなったし、代わりのきかないタレント集団だなーと思っていました。
分かり易く言うと、この6月に産まれた私の娘が物心ついた時、スマップという存在は跡形なく消え去っている可能性があるという事。そう思うと実に感慨深く、ジェネレーションギャップってこうやって生まれるんだな、と感心します。
結成25周年という事は、国民のほぼ全ての年代の記憶にガッツリと刻み込まれているはずです。そんな国民的アイドル、国民的グループ、国民的スターが、今年生まれた私の娘にしてみたら、「スマップ?え?なに?ダレ?」となる可能性があるという事です。
またひとつ、大きな時代の変化が訪れます。



ただですね。これは解散報道に続く連日の騒ぎに触れた皆さん全員が思っている事だと思うのですが、「なんでこんな終わり方しか出来ないんだ?」という話ですよね。
有終の美という言葉を知らないのでしょうか。

元マネジャーの独立騒動が決定打。
その実、昔から仲は悪かった。
木村拓哉が裏切った。
香取慎吾がキレている。
草磲剛は香取と仲がいいから従う。
稲垣吾郎は沈黙。
リーダーの中居正広はオロオロ。
近藤真彦は嘆いている。
4対1の構図が出来上がった。
木村拓哉は「休止するはずだと思ったまま」ハワイへ飛んだ。
工藤静香が裏でキムタクを操作している。
香取慎吾と仲の良い女子アナは彼を涙ながらに擁護している。
木村拓哉は自分を除け者にして解散に踏み切った他4人のメンバーを首にしろと、会社側に直談判した。


テレビやネットや雑誌なんかで報道されている中で、情報に疎い私ですら知っている内容でこのくらい。これが全て真実だと思っているわけではありませんが、真実かどうかは別として、こんな内容が外に出てしまっていることが問題だと思います。
これらの情報をパズルのように組み合わせて勝手な想像を働かせろ、さあスマップで遊べ、と言われているかのようです。あくまでエンタメ業界の話なので、別に勝手にやってくれという見方もありますが、それにしたってちょっと低俗で稚拙、悪意や思い込みを感じてしまいますよね。芸能界で25年間も頑張って来た5人に対するこれが仕打ちか、とちょっと悲しくなります。
解散するにしたって、別に良いと思います。本当に嫌ならやめるのも一つの道です。
しかしファンあっての商売で、そのファンを悲しませるような終わり方をなぜ彼らは選んだのでしょうか?




事務所独立騒動の時、木村拓哉さんが悪者扱いになりましたね。
誤解を恐れずに言うと、私の意見としては、木村さんが悪く言われる理由は何一つないと思います。
…、うん。今もう一度考えましたが、やはり、ないと思います。
スマップの育ての親と言われる女性マネジャーが、事務所との確執もしくは嫌がらせの末、ジャニーズからの独立を考える。そしてそこにスマップを巻き込み、スマップ自身も、ついて行こうと画策した。しかし、最後の最後で木村さんが思いとどまり、事務所に残る決心をし、5人全員揃わないならこの話はなかった事に、という事で計画が頓挫した。それを受けてのあの「異様」と言われたテレビでの謝罪があった、という流れで間違っていませんよね?
私のこの理解が間違っていなければ、世間や、他のメンバーが木村さんに腹を立てる意味が分かりませんし、筋違い、もしくは馬鹿です。あくまで私の理解が間違っていなければ、ですが。
ニュースなどでは、工藤静香さんが木村さんに思いとどまる様説得したような話になっていますが、それはそんなに重要な事ではないし、彼女の名前がなぜこんなにこの件で表に出て来るか分かりません。
もしネットが騒いでいるように、キムタク憎し、と香取さんが本気で言っているなら、ちょっとどうかしていると思いますし、冷静ではないのかな、とも思います。


そもそも、独立を思い止まり事務所残留を決めた木村さんが悪者だと言われるのはなぜか。
それはひとえに、この一連のニュースを観察する側が、I女史もしくは他の4人のメンバー側からしか物事を考えていないからです。
ジャニーズ悪し、I女史達が正義、というのは何故ですか?何を根拠にそう思い込まされたのですか? 会社内でどんな問題があったのかは、本人達の話ですし、第三者が何を語って良いものではありません。ジャニーズにしてみれば、長年一緒に頑張って来た、そして5人が頑張れる土壌を提供してきた会社を裏切ろうとしたのはI女史達です。
ジャニーズ側からすれば悪者はI女史と辞めようとした4人。
その4人からすれば悪者は踏みとどまった木村拓哉さんになるのでしょう。
双方の立場から見れば全員悪者で、全員悪者ではない。
なのにキムタク悪しと言われるのは何故ですか?全く理解出来ません。
木村さんが事務所残留を決めた理由や経緯はさておき、彼は会社の意志に反して出奔しようとする計画を治めて、これからもスマップはジャニーズとして頑張って行こうと尽力したわけですよね。何故彼が悪なんでしょうか。木村さんを悪者扱いする人は、一体会社組織をなんだと思っているのですか?単純に昔から「キムタク」という存在が気に食わない人達が攻撃してるだけなんじゃないですか?こういう言い方をすると社畜思想だなんだと言われそうですが、そんな振り切った発言をしたいわけではありません。
そもそも長年活動し、利用し、相乗効果でここまで大きくなった存在しとて、ジャニーズ事務所に対する愛情や価値や思い出や縁や恩やネームバリューをひっくるめて考えた時、「I女史が出て行くなら俺も出て行くー!」「俺も俺もー!」ってすぐに言っちゃう奴の方がスゲー馬鹿だろ。子どもっぽすぎるだろ。と思った私が酷い奴なのでしょうか。皆40代の良い大人の男達なのだから、いくらでもやり方あるだろう、と考えた時に、勢いで事務所を辞めなかった木村さんは「ああ、ちゃんと色々考えただろうな」という風に見えました。
事務所をやめる。
騒ぎになる。
ファンが心配する。
仕事も減る。
収入も減る。
独立先で妨害にあう可能性もある。
自分や中居は良いが他の3人大丈夫か?
もちろん嫁や子供にも影響するだろう。
けど自分や嫁はなんとかなるだろうし、蓄えもある。
問題はスマップが存続していけるのか?
名前も使えなくなるだろう。
ライブも今まで通りの規模では無理だろう。
確かにI女史には恩義もあるし、ついていきたい気持ちもある。
ただ…、リスクが大きすぎる。
そう考えた時、騒ぎが収まるの待って、もう一度スマップ5人力を合わせてファンに素晴らしいエンタメを届けよう、と決心する事のどこが悪なんですかね?
例のスマップ5人が横並びで謝罪した映像を見た時、他の4人が死にそうな顔をして、木村さんだけがしっかりと「キムタク」を演じれていたようみ見えたのは、こういう事なんじゃないかなーと私なりに解釈しています。
知りませんよ、実際誰がどう思ってるかなんて。
しかし私にはこう見えているし、木村さんの何が悪いのかは私には分かりません。



ただ可能性としてあるなーと思うのは、ただ単に、皆スマップに飽きている、スマップでいる事に疲れている。そろそろ、一人の男として生きていきたい。という風に考えているから、スマップを続けたい、ジャニーズに残りたい木村さんと対立する、という構図も話としてはあり得ると思います。
しかしその場合でも、木村さん一人が悪で、キムタク憎し!になる理由にはなりませんけどね。もしそうならそうで、ちゃんと話合いの末円満解散する道もあったはずです。こんな喧嘩別れしか出来ないなんて大人の男のやる事ではないし、社会人としても、長年苦楽を共にした仲間としても、多くのファンを抱えるタレントとしても失格だと思います。


最後に今一番強く思うのは、こういう今こそ中居正広の出番じゃないのかよ!
ということです。
他の3人を飲みに連れて行って色々話をした、なんて話も出ていますが、すべきことはそういう事じゃないよなーという気もします。リーダーとしてのプレッシャーもあるでしょうし、「自分がなんとかしなきゃ」と単独で頑張ったのだとは思いますが、中居さんが一番すべき事は木村さんと今こそガッツリ手を結んで共同戦線を張ることでしたね。
今さら何を嘆いても遅いのもしれませんが。