0か100かではないと思います。

それにしても、日本国民は基本的に面倒臭がりですよね。
もちろん私もそうなのですが。

有事の際、必ずと言っていいほどその国民性を褒め称えるニュースが出回りますが、目を凝らせばきっと、盗難や暴行事件など、起きていると思います。おそらくは、海外と比べて被害件数が低いのと、目に見える暴動やパニックが映像として外に出ていないために、避難場所で恐怖と不安に押さえつけられ疲弊している方達の姿を見て、「こんな時でも騒がず冷静に行動している」と評価されているのではないでしょうか。どこにだって、良いやつ悪いやつはいますよ。
それとも、穿った物の見方でしょうか?
決して被災地の方の、更に言えば日本国民の、民度は本当はもっと低いはずだ、なんて事が言いたいわけではありません。そういう話ではなく、印象操作の気配を感じると言いますか…。絶対とは言いませんが、被災地でも心無い事件は起こるだろうし、三重四重の辛さを味わった方々もいると思います。
日本は良い国民性してるでしょ?こんな時でも弱音吐かずに頑張るよ。
という報道は感動的ですが、本当にそれは真実か?その向こうで泣いている人達の姿は報じなくて良いのか?と思ってしまいます。
震災などの被害にあっても日本国民は立派です、という報道より、こんな時に火事場泥棒のような真似をする腐った人達もいます、注意してください。ときちんと伝えた方が、現実的には有益じゃないでしょうか。


という話をする報道を見た事がなくて、汚い面もちゃんと見て面倒臭がらずに伝えましょうよ、と思う今日この頃です。
例えば、今中国や韓国との関係は最悪だと思いますが、さんざん裏切られて、悪口言われ放題で、国内でもちょこちょこ事件起こされているのに、政治家は本気で動かないですよね。本気で怒らないですよね。
ネット民は怒りの罵詈雑言を挙げていますが、所詮は匿名の捨て台詞です。国の方針を変えることはできないし、今でも、日本は中国・韓国と手を取り合って共に繁栄してゆくべきだ、仲良くすべきだ、という姿勢を崩しません。
国民感情としては、「例えば韓国と完全に縁を切るとしたら、あなたは困りますか」と問えば、「困らない」とほぼ全員が答える所まできていると思います。好きなK-POPアイドルに会えなくなる、とか一旦そこは置いときましょう。国同士、国民同士のあり方として、考えてみてください。

「すでに日本に住んでいる韓国人、帰化人、2世、3世などは除きます。外交として、日本と韓国は今後関わらないこととします。あなたは困りますか? 韓国に帰りたい人は帰って良いです。日本に帰化したい人はして良いです。個人的な血縁や友人関係を無理やり切ることはしません。ただ、今後一切、日本と韓国が友好的な立場で協力しあう事はなく、貿易、支援どういった形であれ関わり合いにはなりません。あなたは困りますか?」

…残念ですが、困りません。
日本は、アメリカ以外はどこを相手にしても同じ意見になると思います。
しかし、一部の外交決定権を持つ政治家が、面倒くさいから、一度繋いだ手を離さないだけの話です。相手をこれ以上怒らせるのが面倒臭いから、せっかく色々お金儲け出来てたのに勿体ないから、敵に回すと戦争になるかもしれないから。理由は色々ありますが、結局、考えられる様々な関係性と要因を綺麗に解決できないし、時間も掛かる。あー、面倒だ。
突き詰めて考えていけば、結果そういう事なのではないでしょうか?


ここではっきり申し上げておきますが、韓国や中国が嫌いだから、こういう話をしているわけではありません。どこの国でもそうですが、良い奴悪い奴は絶対にいますし、ニュースや事件事故だけを見て国全体を判断できる程、相手の国に詳しいわけでもありません。韓国のクライムサスペンス映画は今の邦画より全然面白いですし。整形大国とはいえ、実際綺麗な女優さん、英語ペラペラで演技も上手い俳優さん、たくさんいますし。頭ごなしに、生理的に、嫌いだとは思いません。
どちらかと言えば今回テーマにしているのは日本人の体質です。
ただ、あえて日韓の関係を言うなれば、日本人が韓国人を嫌っているから仲良くできないのではなく、歴史的背景・文化的背景に端を発し、韓国の方から日本人を根源的に嫌っているので、あなた方とは仲良くできません、とは思っています。
それはそうですよね。
自分達の事を馬鹿にしている、嫌っている人達と、手を繋ぎたいとは普通思いません。相手が良い人か悪い人かはまた別問題です。


日本人は、おそらく大多数の人が、こういう話が好きなくせに、話題にしようとはしません。揉め事が嫌いで、巻き込まれたくない、面倒臭いからです。お互いの意見の相違=揉める、という発想が、典型的な面倒臭がり思考だなと思いますけどね。実際人間はそこまで短絡的ではないはずですが、異文化交流をあまり得意としない日本人はやっぱり、面倒ごとが嫌いなのです。


最近TVや書物などにおいて、対中国、対韓国に関して言いたい事をズバズバ言う、馬鹿に対して馬鹿と言う、間違った事に対して間違ってるぞと言える人達。
日本国内できちんと顔を晒して自分の意見を言える人達がいます。
ご紹介します。

・呉 善花さん
・石平さん
・黄 文雄さん
ケント・ギルバートさん
・トニー・マラーノさん(テキサス親父)

です。
…おいー。
ね、日本人て、本当面倒臭がりなんです。
もちろん、日本人でも同じように声に出して意見する方達はいますが、知名度と露出の差が歴然です。上にあげた5人を誰か1人でも知っているという人は多いと思います。逆に、はっきりと韓国や中国に対して、不平不満ではなくある一定水準の知識と根拠を持って意見を述べる事の出来る日本人の名前を教えて下さい、と聞かれてパッと思い浮かぶ人いますか?
あまりにも日本国民が大人し過ぎて、面倒臭がり過ぎて、
ついには(帰化したとはいえ)、中国、韓国、台湾、アメリカ出身の方々が日本側に立って戦っている始末。


これが国民性という奴なんだなーと実感しますね。
もちろん、今回書いている事は全部私自身に対しても突き刺さっています。それでも、ダメだなーこれでは、と思う事もまた事実なので、書いています。



「完璧に非の打ち所のない正解以外の言葉は口にするべきではない」

なんとなくですが、こういう考え方が風潮として日本にはある気がしませんか?
無駄口は叩かない、ちゃんと意見が纏まってから話す、空気を読む、多数決が正義…。こういう発想が、おいそれと思いつきで意見する事を躊躇わせている。しかし、言った後で、「あ、違う」と気づいた時に、「いや、違うな、本当はこういう事が言いたかったんだ」と言えれば良いだけの事だと思います。何故それが出来ないのか。何故面倒臭いのか。



前置きが非常に長くなりました。
憲法9条の話です。
戦後70年を過ぎたここへ来てようやく、9条どうなんだよ、という空気が日本国内に流れ始めましたね。
9条はいわゆる平和憲法です。
しかし、その平和が一体誰に対しての平和なのか、という事は以外にこれまで考えられてきませんでした。



おっと、時間です。
前置きが長すぎて本題に辿り着けませんでした。
次回こそ、9条についてお話したいと思います。