いつも怒られてしまう話。

正直に言います。
政治、経済、憲法など、およそ国を動かす大事なテーマに、興味がありません。何か問題が持ち上がった時、それを目の前にしてどうすれば良いか、正しい選択とは何かを考える作業は好きです。しかし普段から関心がありますかと問われれば、ないですとお答えします。
TVニュースも見る習慣がないので、例えばどこどこで殺人事件があったじゃない?という話題になると困ります。以前奥さんにもそれではいけないと怒られました。
しかし実際、大人なら最低限度のマナーでしょ、ある程度知っておかないと人としてどうなのよ、と言われかねないレベルの知識しかありません。

あまり見かけませんが、すぐ側で政治の話を得意げにしている人達を見たとします。私は積極的にその会話に参加できず、なんだか肩身の狭い思いをします。片や、私がメタルの話を誰かとしているとします。それに加われない人ももちろんいます。しかしその人は別段肩身の狭い思いはしないでしょう。私は別に「もっとメタルの勉強をしろよ!」なんて言いませんが、政治・経済に興味のある人は、それらに関心を示さない人間に向かって「勉強しろ」と言いますね。
おそらく世間一般の常識として、正しいのでしょう。
日本国民として、政治経済に、興味がないよりはある方が良いし、一人ひとりが興味を持って積極的に考えて行けば、日本がもっと良くなるかもしれない。というポジティブ&一本道思考。


最近とある漫画を読んでいて、改憲をテーマにした会話を目にしました。

「9条は素晴らしい憲法です。絶対に変えちゃいけない。戦争に巻き込まれるような憲法に変えるわけにはいきません」

「本当にそうだろうか。非武装を貫けば誰にも攻め込まれないなんて本気で思っているのか?」

「国際世論が黙っていない。アメリカが守ってくれる」

「自分の国を自分達で守る気はないのか?」

といった内容だったと思います。
こういう問いかけに対して、自分ならどういう答えを出すだろう。
そう考えることは好きですし、自分なりの答えもあります。
しかし、どこまで具体的に考え、正しい選択と呼べる結果を出せるまで幾通りもの未来を見据えた可能性をいくつ考えるのか。
それは一人一人違うと思いますし、それでいいと思います。
私は政治家ではありませんし、政治家から直接あなたはどう思いますかと聞かれもしません。
私が一晩かけて、一週間かけて思い悩んだ所で、私の意見で国が変わることはありません。
何故なら私の何倍も勉強し、何倍も悩み何倍も時間をかけて考えている政治家がいるからです。
もちろん、馬鹿みたいに政治家の清廉性を信じているわけではないし、国民一人一人の意識で変えて行ける事も世の中にはあると分かってはいます。
しかし、ほぼほぼ、現実世界の国に関わる舵取りに、私が、皆さんが、関わることはありません。この人なら大丈夫と信じて投じた一票が裏切られる事など日常茶飯事です。
そう思うと、政治の話で盛り上がるのも、メタルのも話で盛り上がるのも、ただの趣味の話としては一緒じゃないか、と心の中では思ってしまいます。

今、世の中的には、国民よもっと政治に興味を持て、不平不満を言う前にもっと勉強しろ、という流れなのだと思います。

「いやいや、一般庶民はそんなに暇じゃないよ。毎日クタクタになるまで働いてるんだよ。国をより良くする為に勉強して政治家になったんだろ。なんで今更国民に勉強させようとするんだ。仮に何一つ理解出来ていないとしても、そんな国民が何も考えず安心して暮らせる世の中を作ってくれ。その代わりに、あんたら政治家が毎日食ってる米も作るし野菜も作る、会社で利益も上げるし、服も本も頑張って売る。その為の努力はする。だから自分達の努力が報われる世の中にしてくれ」

と本心では思っています。
要は適材適所でしょう、と。
米を作る人、野菜作る人、物を売る人、誰かを楽しませる人、治安を守る人、誰かを助ける人…。そういった色んな職業の人達がいて、日本は動いています。だから、政治家は、日本をより良くするように頑張れ。政治家に、一般庶民の働く現場の常識が分からないように、私も政治の事は知らん、と。そういう事です。
しかし、こういう意見を口にすると、非常識だなーという顔をされる事は目に見えているので表には出しません。
それに、何度か言っていますが、考える事自体は嫌いではありません。
要求される事は嫌いですが、自発的に思いを巡らせる事は好きです。
なので余りにも「興味ない」ばかりを連発する記事もどうかと思うので、
次回、特に書きたいテーマが変わらない限り、改憲について自分なりの意見を残したいと思います。