方向性の違い。

音楽を聴き始めた切っ掛けはやはり姉の存在だろう。
4つ上の姉がいて、テレビから聞こえてくる流行歌を敏感に察知してはラジカセに録音して聞いており、音楽雑誌を通して情報を得て、私にも教えてくれた。音楽を身近なものとして捉え始め、おこずかいで最初に買った記憶であるのが、やしきたかじん「東京」。これはシングルCD。じゃあアルバムで最初に手にしたのは何か。

メガデス「キリング・イズ・マイ・ビジネス」だ。

中学に入ってすぐだったと思う。今で言うスラッシュメタルだ。
当時スラッシュもメタルも全然身近ではなかったし、なぜそのアルバムを手にとったか覚えていない。しかしその後の音楽鑑賞人生に大きな影響を与えた事は言うまでもない。
今でも名盤だと思う。その後ハードロックを聴きまくり、パンクロックに目覚め、スラッシュメタルに原点回帰し、今やデスラッシュが主食である。


最近おかしなものに目覚めた。最近と言っても2年ほど経つ。
ベビーメタル。
自分でも不思議なくらい好きだ。
アイドルには全く興味がないし、そもそもテレビで見てても可愛いと思わない。顔の良い子たちはいる。だがその程度の認識しかなく、何もそそられない。
やはりベビメは特別なんだろうな。

アイドルとメタルの融合?ふーん。まあ、アニメタルがあれだけ嵌ったんだし、あり得なくもないんじゃない?

くらいの感覚で初めて見た「メギツネ」PVに一発で鷲捕まれた。そこからあれよあれよ。
アルバム買ってー、DVD買ってー、ブルーレイ買ってー。
腰に爆弾抱えてなければライブにも行っただろう。そのくらいのド嵌りようだ。
奥さんも内心引いてるに違いない。一緒になって可愛い可愛い言ってくれてはいるが、内心面白くないに違いない。

そう、ベビーメタルは可愛い。
10代の女の子3人を見てニヤニヤしている。
我ながら変だは思う。あまり人には言いたくない。

「ああ、なんかベビーメタルって言うの?なんかカッコいいらしいねー、たまに聞いたりするよー?」

程度ではない。がっつり好きだ、だからこそ言えない。


しかしここへ来て、ショックな出来事が起きた。
前置きしておくと、ベビーメタルの良さはいくつかあるが、最重要な点は「アイドルとメタルの絶妙な融合」にある。かの坂本英三がアニソンをフルパワーで絶叫し、バッキバキのメタルチューンに仕上げてきたアニメタルをはるかに凌駕する出来栄えにある。


可愛いと格好いいは両立する。


それをベビーメタルは世界に見せつけた。陳腐な言い方だが、唯一無二の存在だと思う。似たようなバンドや似たようなコンセプトは今までもあった。しかしその完成形がベビーメタルで、その他はみんな辞めたほうがいい。ここまで来ると誰も彼女たちには勝てないからだ。それぐらい凄い。

ただ・・・
そこはビジネスの世界・・・
10代の女の子3人だけで作り上げたわけではない、大人の世界。

思い切ってアマゾンにレビューしてみた。が、反映されない。
誰かが弾いているのか、NGワードでも使ってしまったのか。
一度投稿してダメだったので再度文章を変えてトライしたがダメだった。
のでここに残す。
セカンドアルバム発売直後の評価。



大好きだから買った。
生粋のメタラーだから、メタル部分で判断しようとすると荒さがしになるので、しない。
彼女たちの最大のポイントである「アイドルとメタルの融合」、「可愛いと格好いいは両立する」、
その絶妙さはまさに唯一無二の孤高の存在。
誰にも、絶対に、媚びたりしてほしくなかった。
批判を恐れずに言うと「Road of Resistance」が発表された時点で、
もうすでに嫌だった。あまりに高評価で言えなかったが。でも言う。
なんでDF?なんでコラボ?やめてくれ!と。
ベビメとがっつり手を組んで良いのはメタリカだけだ。
あちらは世界一のメタルマスターだ、誰もが納得できる唯一無二のバンドだから。
もう一度言う、なんでDF?
これまでメタルを聴き込んできた人には一発でわかるあのピコピコ音。
特有の音を主張しながらベビーメタルの世界観に入ってきてほしくなかった。
その「Road of Resistance」が1曲目なのでマイナス1。
そして前作のアカツキのポジションにある「Amore - 蒼星 -」のイントロ。
・・・なぜだ、なぜなんだー。というわけでマイナス2.
他は全部よし!変わらずスーの歌うまい!ユイモア全力で可愛い!
大人たちよ、もうちょっとコラぼ相手考えてくれよ。
それが彼女たちへの今の評価基準になるんだからさ。



この文章アウトなの?なんで反映されないんだろ。
ちなみにDFとはドラゴンフォースのこと。
10年くらい前自分も好きで聞いていた。けどすぐに飽きた。
確かに速くてメロディもよくて気持ち良い曲もある。
しかし音が軽い(オモチャみたい)、曲が長い、似た曲が異常に多い。
などから自分の中では「メロスピ」の枠を出ない二流バンドのイメージだ。
さすがにそこまでは書けない。好きな人もいるんだろうし。
けど、上にも書いた通り、ベビメとがっつり手を組んでほしいバンドでは
絶対にない!
今回発売されたセカンドアルバムは本当に期待していただけに、
ショックが大きい。


まあ、今回はその衝撃を誰かに言いたかっただけなんですけどね。


追記

その後アマゾンレビュー反映されました。
2回も同じような事書いてしまった。
恥ずかしい。
慣れないことはちゃんと慣れてからした方がいいね。教訓。