冗談と本気の漫才。

私は先日放送された金スマを見ていないので、実際レベッカレイボーンさんがどのような態度で公衆の面前に出ていたのか分からないのですが、ネットの反応を見る限り全然地獄から抜け出せていないようですね。と言っても、前回もそうですがうまい具合に別のハプニングとバッティングして集中砲火を免れる辺り、「持っている」と言って良いのか逆に持ってないのか…。前回はSMAP解散報道があり、今回は舛添都知事のコントみたいな釈明会見がありました。レベッカレイボーンさんはこの先どうなるんでしょうね。ここまで裏目裏目に出てしまうケースもレアですが、バックアップというか、援護射撃しているのが男芸人ばかりというのもまた嫌われる要因の一つでしょうね。
こういう時上戸彩さんが一言も発しないのは賢い選択ですよ。
千原ジュニアさんが以前自分の番組で、ベッキーはほんまええ子、と絶賛していましたね。
うん、だからなんだよ、です。
誰もが口を揃えてベッキーは良い子だと言いますが、先日ダウンタウンの松本さんが「ワイドナショー」という番組で、「これだけ芸能界で活躍しようと思ったらいい子なわけない」と仰っていましたね。私もほとんどこの意見には賛成ですが、補足しないと暴言とも取れるので付け加えておきます。
これは自論なので正しいか否かは分かりませんが、レベッカレイボーンさんは「良い子か悪い子かはさておき、計算の出来る子」だということです。
自分の周囲に多い年上の男性芸能人に対し、「こうすれば喜ばれる、こうすれば好かれる」という接し方を考えて行動出来るという事なのだと思います。何も計算高いと言いたいのではありません。仕事上のスキルが高い、という事と同義です。先輩や他事務所のタレントさんに気に入られる事は大切ですし、今後の仕事に直結します。飲みの席で良く気が効く、自然に愛想よく振る舞える、芸人をリスペクトしている、という自分をいつでも誰かに見せられる、高いスキルを持っているわけです。松本さんの言う、「ええ子なわけない」と言うのは「ただ単にええ子というだけではない。頭を使って人を喜ばせるスキルも同時に持ってるビジネス良い子の部分もある」という事だと思いますし、私も同意見です。加えて、男性の芸人などはもれなく非モテから出発しています。なのである程度売れてからも、年下の女性タレントにそのような接し方をされると、簡単に「ええ子やなー!」と思い込みます。それがあざとく感じられるかどうかは女性側の目的によって変わってきますが、単純に人間的に好かれたい、だけが動機であれば、体育会系の後輩ノリを自然にこなしていればもれなく好印象を持たれます。レベッカさんはそれが出来た、という事でです。今回テレビやラジオで発言しているのが男性芸人ばかりなのは、そこに関係があると私は思います。本当に友達なら何も言わずに見守ります。馬鹿な芸人が、「俺ベッキーがええ子やって知ってるねん、前こんなことしてもろたし、こんな健気な場面見てるし」と繋がりをアピールしたいだけなんだろうな、と思って私は見ています。
センテンス・スプリング!卒論!などの発言はまさにそういった計算の外側で、まさかすっぱ抜かれるとは思いもよらないLINEという個人間での会話ですし、やっぱり「本来の自分」と「ビジネス良い子」を使い分けていた、という事の証明になってしまいましたね。
もう今後は本音一筋で生きていくしかないと思いますよ。



舛添さんも個人的にアウトだと思います。これまでの言動を見る限り、お金の問題抜きにしても人として好きじゃない。都知事としてもその仕事ぶりはズレていると感じます。都民じゃないので文句言う権利ないかもしれませんが、もし私になんらかの権限があるなら、「もう辞めて下さい」とお願いします。実際黒か白か分かりませんが、簡単に言うと、使わなくて良い所にガンガンお金使ってた、という話ですよね。浪費癖があるのか、金銭感覚が異常なのか、原因は定かではありませんが、元大阪府知事の橋下さんも仰ってましたが、本来なら自らで削減していく方向で考えるべき「勿体ないこと」を勿体ないと感じない人なのは間違いなさそうです。法律的に白であれば良いじゃない、と舛添さんは言いたいのだろうし(事実白じゃない可能性の方が高そうですが)、言い訳も下手クソでしたね。前もって考えていた建前でもなく、慌てて直前に決めたのがばれるような浅い釈明と薄い答えでした。


「家族のいる部屋で会議してました」…だから仕事です。お金使ったけど仕事です。と言うことですよね。それを聞いて都民が、あー、そうなんだ、それなら良いよね、と思うか思わないか、考えて分からなかったのか。

「公用車は動く知事室です」…だからなんですか。別荘に毎週行きたい。でもその移動の間中ずっと仕事してますよ、と言いたいのでしょうか。そもそも別荘行かずにずっと動かない普通の知事室で仕事なさいよ。リハビリのためにも、週に1度くらいは(別荘の)広い風呂で脚を伸ばしたい、らしいですが、別荘じゃなくても広い風呂あるでしょう。リハビリはリハビリ、仕事は仕事、遊びは遊び、そんな区別もできないメリハリのない生活しか出来ないんですかね、13兆円の予算を握ってる男のくせに。体調管理も知事の責務とか言うなら、誰が見ても非の打ち所のない生活態度を示して欲しいものです。

「海外出張費がスゲー高い事について」…要人とたくさん合うから良い部屋とんないとね。とか。相手の国にわざわざ出向いて行って、宿泊先のホテルに要人呼ぶとかありえます?そういう物なんですか?普通自分から相手先に行きませんかね。大使館とか。よく知りませんけどね。


本当に言い訳が下手ですね。いちいち納得できません。こちらも、法に触れるか触れないかの話をしてほしいわけではない。法に触れなきゃいいんだろ的態度が都民を逆なでする。そういう事も分からない男が、首都の顔だと思うと恥ずかしいです。


先日の「ワイドナショー」で、ウーマンラッシュアワーの村本さんが面白い事言ってましたね。
「お金は使っても良い。その代わり、それに見合うだけの仕事をしてんのかと。それに見合うだけの事を色々成し遂げているんなら、金使ってもいいと僕は思います」
といった内容のお話をされていたと思います。
一瞬、「ん、そうかもな」と納得しかけましたが、一瞬でした。やっぱりおかしい、待て待て待て待て。
いくら舛添さんが日本の顔、首都・東京のトップとはいえ、所詮「仕事」ですよ。「役職」ですよ。日々、知事室で、出張先で、どこかの会議室で、行われている事全ては仕事です。そして舛添さん自身は、その仕事に見合うだけの給料を毎月得ています。しかし舛添さんが今回問題視されているのは「経費」です。ご自分のお金ではありません。そして経費にももちろん予算があり、無限ではないし、一般的な常識では、経費など出来れば削減していきたいシロモノです。使うなら別の所で有意義に使いたい。
「仕事」をガンガンやるなら「経費」をドンドン使って良いのか、という論点なら村本さんの意見も考える余地があると思います(このご時世それもどうかと思いますが)。しかし、舛添さんの場合、本当に仕事かどうか分からない物にドンドン「経費と称するお金」を使って遊んでいるかもしれない、という話ですよね。これだと話は全然違って来るし、そもそも、仕事じゃないだろ、と都民は思っているはずです。舛添さんがきちんと、誰もが納得できる仕事をこなしているなら、ガッツリ経費を使っていようが村本さんのように庇う人が出てきても、おかしくはありませんね。
例えばこれが新薬の研究者の話で「もうちょっとでガン治せそうです。研究費もっと下さい」なら、「そうか、どんどん使え」と言えるのですがね。
結構予算使ってる研究者に「何作ってんの?」と聞いたら「何ってことはないけども、薬です」と答えられたみたいな話ですよ、舛添さんのケースは。アウトです。


「こないだ一緒に飲んだ後輩のS、なんやガンでも治せる薬作れそうとかで、予算増額通ったらしいで」
「へー、凄いやん、ふーん」
「自分今何作ってんの?」
「何ってことはないけども、それは薬やんか」
「めっちゃ眼見開いてるやん、動揺してんのか?」
「キョドってへんし、めちゃめちゃ冷静やし」
「え、わざわざ別荘行って、薬作ってるの?」
「別荘ではリハビリ」
「なんの?」
「あのー、股関節の、手術したから、去年」
「あー、そやったっけ」
「移動中に、色々どんなんがええかなーとか考えてる」
「それは何、どんな薬が求められてるか、とか?」
「そうそうそう、そういうやつ」
「なんかいい案浮かんだ?」
「それはパッと出てこんよねー」
「…。結構費用嵩んでるねんけど?」
「まあ、仕方ないよね、自分一人で考えるわけじゃないし。時には外国行ってその道の権威とかとも話するし」
「それはどこで?」
「宿泊先のホテル」
「え?こっちが呼ぶの?行くのんと違ごて?」
「呼ぶ呼ぶ。そんなん、呼ぶよ」
「仕事になるかー?そんなんで、ええ薬作れる?」
「それは知らんけども」
「えッ?」
「えッ?」
「今知らん言うた?」
「言うてないんちゃうかなー。たぶん言うてない」
「…相手嫌がらへん?」
「なんで?こないだも家族で泊った時も普通に部屋呼んだら来たで」
「嘘ん!?なんの話するん」
「えー?バファリンて半分優しさやろ?あとの半分なんやねん!言うて」
「薬の成分やろ!そこはお前が見失ったらアカン部分やろ」
「ウフフフー言うて、みんなで、家族もみんなして、ウフフフー言うて」
「いやいやいや。えーっと。別にその何、宿泊とか出張とか、そこに金使わんでも研究室で、その、別荘とかいかんでも色々研究、出来るやんか?」
「でも、行きたいやんか?」
「…自腹で?」
「なんで?仕事やで?」
「別荘はリハビリやろ?」
「えッ?」
「えッ?」
「股関節痛い。あかんわ、今日もうあかんかもしれん」
「今週もまた行くん?」
「それはまだ決めてない」
「行く気満々やな」
「行けたら行く。ただまあ、経費は、あれよ、削減の方向で、色々、あれしてるから」
「あれて何?減らすんやな?」
「そんな感じちゃうかなー」
「今まで結構使ってたけど、要らん金使ったなーいう気持ちはあるねんな?」
「いや、そうは思ってない。必要は必要、仕事仕事」
「まだ言うてんの?都民怒ってるで?」
「知らんがな、皆が皆マスゾエLOVEになんかなるわけないし。所詮数パーセントがやいやい言うてるだけや。…なんで都民が出てくるねん、研究者というテイで話せや」
「ごめんごめん。それはごめん」
「ちゃんと薬作ってるし。やる事やってるし。あれよ、韓国とかにも、ええ感じでアレしてるし」
「何で韓国出てくんねん。だからもっと都民優先したれや」
「私の判断です」
「なんやいきなり。違うやん、別にな。必要な経費ならええで、結果の伴う事に使ってるなら誰も文句言わへんやん。なんの薬作ってるかも言わへん、別荘にガンガン行く、いきなり韓国とか言い出す。わけ分からんねん」
ヒュンダイは動く研究室です」
「何を言うとんねん、さっきから!」
「もーええー、もーええー。お前とは話にならんわ」
「ほなもう帰らせてもらうわ!」
「今からウチの別荘くる?」
「行くかー!」


言うまでもなくフィクションです。