「パイナップル・アーミー」以来

講談社刊「BILLY BAT①」浦沢直樹著。
タイトル通り15年ぶりくらいに浦沢直樹の漫画を買った。てか、買ってしまった。またやってしまったよ。もう一切新しい漫画には手を出さないぞ、今買い続けてる作品の新刊以外新規開拓しないぞ、俺の財産なんてちっぽけなんだぞ、って言い聞かせてきたのに。買ってしまったよー。ここ数年浦沢大先生の躍進は留まる所を知らない。「MONSTER」あたりから止まらないね。「20世紀少年」の爆発的ヒットに、それが終わらぬうちから突然の「PLUTO」。2つの傑作が終わった瞬間、この「BILLY BAT」。もう駄目です。ずーっと、我慢してたけど無理です。買います。買いました。本当は、休憩中に3話目くらいまで読んだんですけど、途中でクラクラ来た。面白すぎてくらくらして来て、レジに並んでました。
相変わらず緻密なプロットと説得力のある画力。白洲次郎出てきた時は興奮した。これもヒットするんだろうな。10巻くらいは続いて欲しいけど、20巻は続かないで欲しい。この先生の漫画は読んでるうちに最初の頃の設定忘れるから。
感想としては、これまでの作品と比べて意外にサクサク物語が展開するので、深みがまだまだ足りない気がするけど、「何かやってくれそーだ」感は漂いまくってる。しかしクセのあるキャラクタが一杯でワクワクするんですけど、どこかやっぱり「20世紀少年」テイストを引きずってる感は否めないね。ストーリー共同制作の長崎なにがしさんを俺は知らないわけですが、この「共同」という部分がどう反映されるのか、楽しみではあります。