「K」

川村カオリ20周年記念アルバム「K」ようやっと入手。アマゾンで購入したのが災いして配達された品を受け取るタイミングがかなり遅れてしまった。もっと前に、出先で発見してたのでその時買ってればずっと早く聴けたはずなのに。
で、新譜。思う事は色々あるよね。時代なのか、カオリちゃんの紡ぎ出す音楽も変遷があって、初期、中期、円熟期と分けるとするなら今回円熟期にあたるアルバムの内容は、言ってしまえば原点回帰に近い。音色もたくさんで、キラキラしてたり、ちょっぴりダークであったり、泣きのメロあり、本人曰くの変態ロックありーのでおもちゃ箱のようだけど、それは初期がまさにそうだった。本人が一番楽しんでいるという点で、今が最高なのかもしれないけど、今でも俺の中でのカオリちゃんは、昔からキラキラポップの人だから。だから余計に胸がキュンと来た。中期の彼女はバッキバキのロック路線で、それはそれで大好きだったんですが、今回のアルバムを通して聴いてみてなんだかこう、優しい笑顔になるというか。色々あったね。ホント色々あった。そして、だからこそ今があるんだね、だから今こそ、愛を唄うよ、という彼女の声がそのままアルバムの中から聞こえてくる。純粋に嬉しい。このアルバムをリアルタイムで聴けることが、同じ時代を生きてきて、ずっと彼女を聞いてきて、このアルバムの意味を感じ取れる事が、ひたすらに嬉しい。
これって企画アルバムですよね?参加メンバーが凄すぎてくらくらする。ベンジー、吉川晃司(高校ん時大好きでした!)、鈴木祥子上田ケンジ(この人知ってたらもうパンク通だ)、渡辺俊美布袋寅泰。どっちかっていうとカオリちゃんの友達の中でメジャー側?な人が集って楽曲提供を受けている。もっとギラついた、インディー側の連中も連れてきてめちゃくちゃやって欲しかった気もしないではないけど、現時点でこのアルバムは満点過ぎる。次は、日常の、なんの気構えもない、フラットな彼女から出てきたシンプルなアルバムを聴いてみたい。