頑張ってくれ

としか、言いようがないんだなー…。

まさか「花田少年史」を見て泣くとは。いや泣かされましたね。まだ見てない人やこれから見ようと思った人に悪いので映画の内容には触れませんが、少しだけ。小さい頃父親に死なれた小学生が出てくるんです。結構ファンタジックな作品で、少年の運動会の日に、ワケあって死んだお父さんが幽霊になって登場する。自分の息子が困っているんじゃないかと、心配で出てきた。少年は泣きじゃくりながら、「僕が他の人を『お父さん』って呼んでもいい?」って聞くのだ。お母さんが再婚しようとしているのを知って、大好きなお父さんの事が強く引っ掛かっている。お父さんは涙を堪えながら、「そんな事心配するな。お前のお父さんはそんな事で拗ねたりするような器の小さい男じゃない」と答える。親の偉大さ、そして、守るべき妻と息子を残して先に逝ってしまった負い目もあるだろう。このシーンに涙が止まらなかった。泣きながら戻っていく息子の小さな背中を見送りながら、俺は…。

実はバツイチなんです、俺。息子が一人いて、丁度映画に出てくる少年と同じ年くらいになっているはず。息子は別れた嫁が育てているのでもう会うことは出来ない。息子も、俺のことなんて忘れてしまってることだろう。けどそれで良い。そうじゃないと俺のほうが辛いもんな。
大きくなるにつれ、人間として、男として、色んな壁にぶち当たり、寂しかったり、苦かったり、辛かったりするだろう。俺は何もしてあげられないけど、どうか、強く、頑張ってくれ。ただ、そう願うしかない。
そんな事を思いながら、この映画のワンシーンを見て、涙が止まりませんでした。