川村カオリ

(こんな事を言葉にして言うのは駄目な事くらい分かってるけど、どうしても辛くて)ずっと心の準備は出来ていた。と同時に、絶対に来て欲しくなかった日が、来た。
川村カオリさんが、逝ってしまわれた。
子供の頃からカオリちゃんが大好きでした。
だって格好良いもんな。ルックスも、声も、笑顔も、生き様も。
こういう気持ちは彼女が死んだって変わらないし、俺が死ぬまでこの気持ちは消えない。ふと、KOKIAの歌を思い出した。「歌う人」という曲がある。その中に出てくるフレーズ。
「怖いことは この存在自体を 忘れ去られてしまうことなの」
人はいつか死ぬけど、そこへ向かって生きているわけじゃないから、それがいつであれ「待ってくれ」と抗う気持ちはずっとあり続けると思う。彼女の娘、るちあちゃんの悲しみや、親友、仲間達の悲しみや、彼女のファン、親、兄弟、自分も含めて、この辛い思いは決して消えないと思うし、そしてずっと、愛情を胸に刻んだまま、生きていく。
忘れることなんて出来ない。忘れたくもないし。
不謹慎だけど、彼女はずっと頑張ってきたから、お疲れ様を言いたい。
俺達に与え続けて来た勇気や愛情に感謝する以上に、もう頑張らなくていいんだから、ゆっくり休んで下さいと声を掛けたい。
もう痛くもないし、悩む事もない(それは生きている仲間達に任せて)。
使命感や根性も全部とっぱらって、どこかあったかくてやわらかい場所で、どっかりソファーに腰を下ろして、笑顔で俺達を見守ってて欲しい。
たまに鼻歌なんか聞こえたら嬉しい。
病気、という悲しいエンディングだったけど、カオリちゃんの存在は何にも負けてないと思います。
最後の最後まで、「本当の勇姿」を見せていただきました。生きることの喜びを学びました。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。