昨日から今日、そしてまた日付を跨いで、

あ、また今日になってる。
正確にはおとといの晩から見始めたドラマ「白夜行」も、睡眠や食事を除きぶっ通しで見てようやく最終話を残すのみとなりました。今日は仕事お休みで、ほんとはドライブして風景写真撮ってとか、色々考えてたんですが無理でした。名作ですね、本当に。何年かぶりに見返して改めて気付く台詞とか表情とか。意外と泪もろく、ここぞという時にはちゃんと涙の出る人間なのですが、前回泣いた場面ではカラっとしているくせに、それ以外の場面でウルっと来たりと、年月を経て自分が変わったのかただ見逃してただけなのか。
色々好きな場面があるので書き出すと終わらないんですが、泣けた場面はおもに2つ(意外に少ない?)

主人公2人が子供の頃通ってた図書館。そこで働き、小さなカップルを見守ってくれてた女性、谷口さん。それを演じる余貴美子さん。この人やっぱり好きだー。
2人が大きくなってね、本編で色々犯罪を起こすんだけど、この谷口さんだけは昔の2人を覚えていてずっと心配してくれる人。2人の関係者の中で唯一犯罪とか悲惨な過去と接点のない、純粋に2人と暖かい交流を深めてくれた人。彼女がね、主人公桐原(山田孝之)から高校の卒業証書をもらうのよ。街を離れる記念にって。その後もずっと桐原の事を覚えていてさ、本当良い人。で、その図書館が作ったネットサイトの掲示板があってね、誰も書き込みしないんだけど、主人公2人だけが偽名を使って書き込みをするわけ。けどその内容がとても一般人が書いてるとは思えない切なくて重い内容で。2人が子供の頃に読んでた「風とともに去りぬ」の登場人物の名前を引用した偽名だから、薄々あの時の子供達じゃないかって気付くんだけど、あまりの内容に、彼女、桐原の卒業証書を持って飛び出して行く。桐原の母親のもとへ。その場面を見た瞬間、いきなり涙がこみ上げてきたんです。おかしいですか?おかしいですよね。でもそれまで主人公2人の悲劇や葛藤を見てきて視聴者の自分としては何もかも知ってるわけなんですけど、その時初めて、余貴美子演じる谷口が、桐原の異変に気付いていてもたってもいられなくなる。その心の揺らぎをね、彼女の表情とか動きとかが完璧に映し出していて、ぐっと来た。だって凄いいい人なんです、こんな温かい大人周りにいないし。おそらく一般的には泣ける場面じゃないと思うんですけど、なんだだろうなー今思うと。そして母親の元にたどりついて、彼女言うんですよ。

「桐原亮二君のお母さんですか? 息子さん、今、どうしてますか?ちょっと心配で…。
私、あの子大好きだったんですよ!」

もう号泣。突然現れたわけの分からないおばさんの言葉を受けた母親が、ベロベロに酒に酔った状態でそのおばさんい縋り付く。

「良い子だったでしょ? 賢い、優しい、良い子だったでしょ?」

更に号泣。この2人のシーンは本当に良いシーンだと思う。ドラマ史上に残すべき、子供を見守り続けてきた大人と、我が子を愛する母親の切ない泣きの名演技。今書きながらもっかい見ましたから。

さて、泣いた場面もう一つはまあ気が向いたら改めて書くとして、今から最終話見ます。おやすみなさい。