補足と銀メダル。

職場のバイトの子と、たまたま流れでスマップの話になったので「君が生まれる前からあるグループが解散するってどう?びっくり?」と聞いてみたら「興味がない、…ですかね」と返ってきて私がびっくりしましたとさ。
その女の子は好きな音楽の趣味が良い意味で個性的なので、スマップに興味がないのはなんとなく分かっていたのですが、日常的に目の当たりにしていたはずの国民的グループの解散に興味がないのかー、と。
まあ、そういう事もありますよね。私だって、名前は出しませんが国民的有名バンドが解散したって興味ないものはないですもんね。そうかそうか。そうだそうだ。
ただ、
「キムタクが裏切ったんですよね?」
と言ってきたので、
「なんでそう思うの?」
と聞くと、
「事務所を辞める辞めないの時に、一度は全員で抜けるって話だったのを、最後に辞めないって裏切ったんですよね。それで香取慎吾とかがめっちゃ怒ってるって」
って言うものだから、
「そういう事情はちゃんと知ってるのに興味ないんだね」
と嫌味ととれる発言をしかけたのですがぐっと堪えて、
「う、う〜ん、そうなのかなー?」
と曖昧な返事で逃げてしまいました。
私自身は全くそうは思わないのですが、ここで熱くなって議論を交わしても意味がないので、大人の対応をしておきました。
世間的にも、と言いますか、ネットニュースが確かにそういう報道をしていましたね。報道と呼んで良いほどの信憑性も疑わしいものですが、現にこうして鵜呑みにする若い世代がいる事を考慮すると、ネットニュースと言えども責任は重大ですよ、と改めて思います。
木村さんの件ですが、実際にそうだったとします。
途中まで他のメンバーと足並みを揃えて、飯島女史と共にジャニーズ事務所を辞めても良いと思ったとします。
しかし、本当にジャニーズ事務所を「辞めたかった」のでしょうか?
後に木村さんが踏み留まった決断を考えるに、私には「辞めたかったわけではない」のではないかと思えるのです。
恩義を感じる育ての親・飯島女史が、理由あってジャニースを抜けて独立するとなれば、彼女の力になれるのであれば助けてあげたい気持ちはもちろんあったと思います。しかしそれは同じく大恩あるジャニーズ事務所が後押ししてくれれば、少なくとも了承してくれればの話だと思います。ジャニーズ側が了承しない、もっと言えば激怒している状況で出奔する事など木村さんには出来なかった、「それでは筋違いだ」「他の方法で力になれるならそちらを考えたい」と判断する事は容易に想像できますよね。
タイミング的に、「もっと早く言ってよ」とか「だったら最初から反対してよ」と文句を言うのは、足並みが揃わないと行動出来ない人間が言う言葉であり、個人個人の決断に他人がケチをつけるべきでなないと私は思います。
そもそも、他のメンバーも、果たしてジャニーズを辞めたかったのでしょうか。
今回の解散報道を受けて、どちらかと言うと「こっちがメインなんじゃないのか」と思えてなりません。
要は、独立したかったわけではなく「現状を変えたい事情がある、とにかく今のままじゃ嫌なんだ、耐えられないんだ」というのが本音なんだろうな、と。
もしかすると飯島女史について行きたいというのも本末転倒で、目的は彼女に対する恩義うんぬんではなく、現状打破の為に飯島女史が一肌脱いだ。あるいは彼女の独立話に「好機」とばかりに飛び乗ったか。
そういった空気を今のスマップには感じてしまいます。
メンバー間の不和については昔から何かと取り沙汰されていますが、何もそういった事だけでなく、自分の将来やストレスなど色々積み重なる内、今のまま笑顔でスマップを続けていける状態ではなくなっていったのかもしれません。あくまで想像の話です。
お笑いタレントの明石家さんまさんも、「個人的には解散して良かったと思う」と発言したと言いますし、ダウンタウンの松本さんも、「本当のことなんか言えるわけない」と仰ったそうですし、彼ら5人の関係に根深い問題があることはなんとなく想像できますよね。
そうなるとやはり今回の解散が、「キムタク悪し」で片づけられる問題でないことも分かってきます。
もしかしたら、メンバーの中には木村拓哉さんを個人的に嫌っていて、一緒に活動したくないと思っている面があるのかもしれません。
それは男が5人集まれば、そういう事もあるだろうという話であって、そういう個人的な好き嫌いでもしこのグループが分解に近い終わり方をするのであれば、こんな馬鹿馬鹿しい話はないと思います。
仮にジャニーズという特殊な閉鎖空間の中で育ち、そんな子供じみた我儘が当たり前のように通用する世界で生きて来たならば、あるいはあり得るのかもしれないとは思うのですが、とは言え笑顔で終わる方法はいくらでもあったはずです。
連日、ラジオでメンバーが一人ずつ謝罪を述べて行くような異常な終焉を回避する方法なんていっくらでもあったはずなのです。
結局ファンは理由がなんであれ解散すれば悲しいのだから、真っ赤なウソをついて笑顔で解散すれば良かったのに。
そこには関係者にしか見えないなんらかの「闇」があって、本来はどこかでストップが掛かるような、ちょっと考えが及びもしないような浮世離れした感覚と行動が、何かの拍子にするするっと罷り通ってしまったのだ、と考えれば納得できます。魔が差した、程度の軽い話ではないにせよ、本来予想された段取りとは違う道順で、色々すっ飛ばして解散に到達してしまった、かのような不運を感じてしまいます。



誰もこんな終わり方はしたくなかった。
けれどこのまま続けていくことはもうできない。
もっとちゃんと話し合おうよ。
勢いで決めるのは良くないって。
今しかチャンスがない。
一旦冷静になろうぜ。
誰も俺の話に耳を貸さない。
誰も俺の話を本気にしない。
誰も分かってくれない。
ファンの事も考えなきゃねー。
もう無理だ。
活動休止でも良いんじゃないか?
SMAPが解散なんてありえないっしょ。
時間が解決してくれるよ。
また戻って来る可能性を残すってこと?
辞めてもなんとか生きてはいけるよなー。
吉本と。
ナイナイとか?。
ダウンタウンも。
裏切りだ。
映画とヒロくんさえ…。
ドラマとか出てるしねえ。
MCでなんとかなる…か。
25年か。
夢モリ…。
森くん。
タモさーん。
ちょ、待てよっ。
「ありがとう」。
あーもう面倒くさくなってきた。
ファンとかもう、どうでもいいや。
もうあいつと関わりたくないんだ。
顔も見たくない。
結婚でもするかなーそろそろ。
はい。
…てことでカイサーーーン。




とまあ、表に出ている色んな情報を並べてちょっと味付けしていけばカオスの一丁出来上がり。
だからびっくりしたんですよ。
まさかの国民的グループがこんな終わりを迎えるなんて。
そりゃあ、あまりの非日常に切なくもなりますよ。





そんな事もありながら、一方ではリオ五輪での日本のメダルラッシュに世間は沸いています。
ここの所ずっと子供が寝付くと同時に大人もベッドインしていますので、あまりテレビを見る時間はありません。
その中でも女子卓球と陸上4×100mリレーとレスリングは驚きの連続でした。
特に吉田沙保里選手の銀メダルには本当に衝撃を受けました。
あの人より強い選手が同じ時代にいるなんて思いもしませんでしたよ。
吉田選手の4連覇はもう、約束された未来のように感じていました。
そういったプレッシャーもあっての涙か、敗れた吉田選手の会見は胸に来るものがありました。負けた事よりも、彼女の口から謝罪の言葉が出た事よりも、その涙があまりにも辛かった。絶対に負けたくなかっただろうし、負けるはずもなかった。他人の為に戦っているわけじゃないのになんで謝るんだと、謝らなくていい、辛いのは本人なのにとこちらは思うのだですが、そんな言葉は届くはずもない。負けず嫌いの彼女が負けた。本来ならば絶対勝つまでリベンジ、と叫びたいはずなのに、4年後の東京五輪への意欲はまだ感じられない。こんな日が来ようとは。
ここへ来てまた時代が変わる。


しかしですよ。
きっと私だけではないと思うのですが。
あの、土性という選手。
ええ、あの選手、ウルフを彷彿とさせませんか?
先日亡くなったばかりの大横綱の名前を出すのが適切かどうかわからないのですが、もちろん悪意なく褒め言葉ですよ。
彼女がこれから先レスリングの時代を引っ張っていくような気がしてなりません。まだ21歳。東京五輪で連覇を果たして欲しいですね。


ともかく今は吉田沙保里選手にありがとうございましたの気持ちを伝えたいです。CMなどでコミカルな姿を拝見して親近感が沸いているせいですかね。強く逞しい彼女の笑顔を見ると物凄く元気をもらった気がしています。普段はそんなに意識しないくせに、今回彼女の涙を見て本当にそう思いました。泣いて欲しくない人、ずーっと最強で笑っていて欲しい選手だったなーと、一緒に泣けてきました。
ただメダルの色で何を恥じる事もない。
お疲れまでした。
銀メダル、おめでとうございます。