涙もろくて困ります。

声優さんに詳しくないので、正直「ちびまる子ちゃん」での、まるちゃんのお姉ちゃんでしかその声を思い出せないのですが、たった一つのキャラクターしか知らない私でも、水谷優子さんの死は辛い衝撃でした。
アニメの放映が始まった1990年の開始から今にいたるまで変わらずあの優しい声でお姉ちゃんを演じ続けてこられたんですね。放映開始当時まだ子供だった私もリアルタイムで見ていました。流行歌にもなったB.B.クイーンズや友蔵心の俳句など、一時代を気づいたアニメとして心に残っています。もういい歳になった今でも、奥さんが録画してるのをたまに見ています。男ですし、オッサンですし、嵌っているわけではありませんが、サザエさんドラえもん笑点などと共通する安定した日常のヒトコマとして、そこにあるのが当たり前のものだと認識していました。
思い出すと、くっきりクリアに、まるちゃんのお姉ちゃんとしての「声」が蘇ります。優しい〜声なんですよね。包容力のある声と言いますか。画面ではまるちゃんと同じ小学生だし、錦野旦西城秀樹の大ファンというただのミーハーな女の子なんですけどね。放映が開始された当時子供だった私とほぼ同年代の設定で、そこまでお姉ちゃん的要素を感じていたわけでもなく、言ってしまえばそんなにずっと画面に映っていたわけでもない。それなのに…。ダメですね。こういうのが本当に弱い年齢になってきました。アニメの中で死んじゃったわけでも、実際にさくらももこさんのお姉様が亡くなられたわけでもないのですが、悲しくて仕方ないのはなぜでしょうか。分かる人には分かるし、分からない人には何を大袈裟な、という話なのでしょうが、今はただただ寂しいです。
川村カオリさんが亡くなられた時にも感じたのですが、こういうメディアに出ていて映像なり音源なり、作品として残る方達であっても、もう同じ世界に生きていないという事を考えていると涙が止まらなくなる時があります。
こういうのを寂しいと呼ぶのでしょうかね。

ご冥福をお祈りいたします。




話は全然変わってしまうのですが、
昨日全日本女子バレーがリオ五輪出場を決めましたね。
おめでとうございます。
毎試合見ていたわけではないのでよく分からないのですが、テレビ画面に出ていたテロップを見て「?」となりました。あと2ゲーム取れば五輪出場決定!と書かれたテロップでした。あと2試合でもなく、2ゲーム。2セットだったかもしれません。要は、相手国であるイタリアとの試合に、最終的には負けても2セット取ればオリンピック出られるよ、という状況だったようなのです。
ええっ…と。スポーツの仕組みがよく分からないのですが、こういう事ってよくあるんでしょうか?
そもそも普段からスポーツや運動になじみがない私ですが「得失点差」くらいは聞いた事があります。それに近い事なのでしょうか。
ただ昨日の試合を見ていて私が思ったのは、そういうシステムがどういう理屈なのかという事ではなく、「相手の国がイタリアで良かったね」という事でした。
試合内容は、「日本、イタリア、イタリア、日本、イタリア」の順番でセットを奪取していき、総合3体2でイタリアが勝ったわけです。
イタリアも同じ試合で五輪出場を決めたようなのですが、第3セットを取った時、その次のセットを日本に譲って仲良く五輪に行きましょうね、という八百長が可能なんじゃないかと思ってしまいました。そして実際そうなりました。八百長かどうかは知りませんし、違うと思いたいですよ。そもそも見当違いの話をしていますか?
しかしもし、昨日の大事な一戦の相手が、日本を嫌っている国だった場合。
第3セットを取って先に相手国が五輪出場を決めた場合でも、絶対日本を勝たせない、という意気込みで第4セットを取られていた可能性もあります。本来スポーツはガチです。理由はどうであれ本気で勝ちに行くものだと思います。なので昨日のイタリア戦、第4セットを日本が取り、お互いがハッピーで、第5セットはもうどっちだって良い、と思える空気の中、実際どういう気持ちで日本とイタリアはプレーしたんだろうか?と思えて仕方ありませんでした。
こういう試合を、今まで見たことがありませんでした。


女子バレーは昔よく見ていました。98年頃に嵌り始め、ぴょんぴょん飛び跳ねている元気なイメージの大懸郁久美さんや、何故か「シン」と呼ばれていた高橋みゆさきさん(とてもハスキーな声でいつも叫んでいた)、めちゃくちゃ美人な菅山かおるさん、大友愛さんなどの人気選手を応援し、現在キャプテンを務める木村沙織選手がスーパー女子高生と呼ばれて世に躍り出てきた辺りまでは良く見ていました。当時ラリーポイント制が導入されるかされないかの時期で、「全然点が入らねえ!」と思いながら見ていました。個人的にジグソーパズルに嵌った時期でもあり、パズルと女子バレーはセットになって自分の中の記憶に刻まれているので、よく覚えています。
ですが、その後の女子バレーに関する記憶がプッツリ途絶えてしまい、どういった選手が現役なのか、引退しちゃったのか、ルールの変更があったのか、何も分かりません。
今回「チャンレンジ」という謎の「物言い」ルールも初めて知りました。実際審判による誤診も考慮した面白いルールだなとは思いますが、戦略的タイムアウトと似ているので、時間稼ぎにも使えるじゃないか、と思っていたら実際遅延行為でイエローカード取られた国もあるとか。
そりゃあ、勝つためなら色々考えますよね。ルールを適用する前に分かりそうなものですが…。女子バレーにイエローカードがあることも知りませんでした。
なので今回疑問に思った、試合に負けても勝負に勝ったみたいなルールには全くついていけません。考えようによっては、談合?思いやり?譲り合い?みたいな事があっても分からないな、と少し悲しい想像力が働いてしまい、スッキリしない後味を抱きました。
五輪出場を決めたおかげでまた女子バレーの世界戦が見れるのは、嬉しいことではあるのですが。